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人材業界の雄、リクルート。生え抜きの若手がインドネシアの人材市場に挑む。

土肥 幸之助(Konosuke Doi)

2008年に新卒で㈱リクルートに入社し、人材領域事業を行うHRカンパニーに配属。社内公募を経て、リクルートのグローバルブランドである「RGF」の海外人材紹介事業に参画。インドネシアでの人材紹介事業立ち上げのため、2013年4月よりジャカルタに駐在。現地法人「RGF HR Agent Indonesia」のCountry Managerとして、人材紹介事業の経営全般を担う。

立ち並ぶ高層ビルを見て、「やっていけそうだな」と確信した

インドネシアへの赴任はご自身の希望によるものですか?

はい。父が製造業の駐在員だったので5〜10歳までイギリスに住んでいました。その時の海外生活の体験があったことと、幸い現地の学校に通っていたため英語に不自由しないというアドバンテージを持ち合わせていたため、自然と海外でのチャレンジを意識するようになったのだと思います。

毎週金曜日は民族衣装のバティックを着用する

最初から海外で働きたいと思いリクルートに入社したのですか?

いえ、入社時にはまったく考えていなかったです。(笑)
入社した2008年当時、リクルートは国内売上が9割というドメスティックな会社でした。海外事業に挑戦したいと思い始めたのは入社して3、4年目くらいからですね。入社5年目のタイミングで、ジャカルタでの拠点立ち上げの社内公募があり、それに応募しました。

赴任前にインドネシアに来たことがありましたか?

インドネシアには赴任するまで、旅行でも来たことはありませんでした。厳しい生活環境を覚悟してきたのですが、空港から市街に入った時に立ち並ぶ高層ビルを見て「やっていけそうだな」と、初日の夜に思ったことを覚えています。

インドネシアとタイの両拠点を兼務

初めての海外駐在、戸惑いも多いのではないでしょうか?

海外駐在、拠点立ち上げ、マネジメント、すべて初めての経験でした。まずはとにかく案件を増やさなければならなかったので、自分でビラ撒きや飛び込み営業もしました。

この渋滞地獄のジャカルタで、9時、11時、13時、15時、17時とアポを入れ、19時から会食に行く、という日も少なくなかったですね。

とにかく立ち上げ時は、顧客資産を増やすことに注力しました。組織の成長に食らいつき、自分自身も大きくなっていくこの5年間はそのような感じでしたね。


世界最悪と言われるジャカルタの渋滞

インドネシア拠点立ち上げから約1年後、2014年4月にタイ王国にもRGFが拠点を設立しました。遠隔でのサポートを経て、2016年の後半から私が正式に両拠点を兼務するようになり、それからはジャカルタとバンコクに月の半分ずつ滞在する生活を送っていました。
その後、タイにもCountry Managerを置いたため、現在は再びジャカルタがベースとなっています。

リクルートのカルチャーをインドネシア流にアレンジ

インドネシアと日本で仕事への取り組み方に違いはありますか?

日本のリクルートには「当事者意識を持ってやり切る」というカルチャーがあります。例えばその1つの現われが、ミッションに対しては、「やり遂げるまで何があってもやり切る」というもので、日本のリクルートで働いてきた私にとって当然でした。

新卒から5年間見てきたリクルートの文化しか知らない状態であったため、 インドネシアでも全く同じカルチャーを作り上げるのだ、と最初は考えていました。しかし、そもそもインドネシアの人々にとって、人生における「会社での仕事」のプライオリティは日本人とは異なります。いわゆるライフとワークのバランスを考えた時に、同じレベルのコミットメントを一律には求められません。

自分がマネジメントをしていく上で、それをしっかりと受け入れて、制度や仕組みに落とし込んだり、自分のコミュニケーションに反映させたりすることができるようになるまで、非常にもどかしい思いをしました。

流動性が高いインドネシアの労働市場で意識すべきこと

インドネシアの労働市場について教えてください。

労働市場の観点から言うと、日本に比べて人の流動性が高いですね。タイほどスパンが短くはない印象ですが、転職を繰り返してキャリアアップをすることがスタンダードです。
一見、人材紹介ビジネスにとっては良いことに思われるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。

例えば、Aさんを紹介して1年後にまた転職したいとなった時、サービスとしては当然紹介できますが、採用した企業からすると、1年間教育をし、これから還元してもらいたいというタイミングで辞められることになります。

人材紹介ビジネスは、企業に最適な人材を紹介し成長に貢献すること、求職者のキャリア構築を支援することに価値があります。その価値を提供できなければ事業を長期的に継続することはできません。

流動性が高いということは短期的に見れば商売としては良いですが、中長期で見た場合、我々は最終的に企業の成長に貢献できているのか、また求職者の方々にとって本当の意味でキャリア構築のお役に立てているのか、結果として、インドネシア・日本両国の役に立てているのか、これらのことを常に意識しておく必要があります。特に求職者に対しては、キャリアの考え方そのものを含めた啓蒙を行っていかなければなりません。

宗教や民族で判断せず、適材適所で配置

宗教に由来する文化の違いを実感することはありますか?

当社の社員の大半はムスリムです。金曜日だけ男性のムスリムは11時半から会社の裏にあるモスクへ礼拝に行きます。大小様々な違いがあるとはいえ、実務上であまり困ったことはないですね。オフィス移転の際に、お祈り部屋を作る作らないで議論になったことはありますが…(笑)

企業によっては異なる宗教の社員を同じグループに入れると問題が起きるので、なるべく同じ宗教で固めるという話を聞いたことがありますが、私は宗教で判断しません。それよりも、その人の考え方や能力、相性を見て組み合わせを考えています。

相手の宗教や文化に敬意を払うことが大切

300種族以上の民族が暮らす多民族国家インドネシア。民族の違いがマネジメントに影響を与えることはあるのでしょうか?

良い人材だと思って採用した人の大半が、スマトラ島出身者だったということがありました。スマトラ島出身者はアグレッシブでしっかりと自己主張をします。士業に就く人が多いなど、自立性に富んでいる傾向があるようです。

反対にジャワ島出身者は、優しく穏やかな方が多いですが、宗教と同様に民族で判断はせず、その人となりを見て適材適所で配置をしています。幸い、これまで宗教や民族に起因するトラブルは起きていないですね。

物理的距離と時間的距離の違いに注意

日常生活での苦労はどんなことでしょう?

日常生活において嫌だなと感じるのは、オフィス街や商業施設、外国人居住区が点在しており、車での移動がメインとなるため、街を“歩けない”ということです。どこへ行くにもドアトゥドアで乗り物に乗っている時間が長い。日本だと一日で1万歩以上歩くこともありますが、ジャカルタでこの前測ったらたった3,000歩程度でした。

「ジャカルタの人は一生の半分を車で過ごす」、なんて冗談半分に言われたりするのですが、移動に時間がかかるということは、スケジュールの設計や効率性の観点で言うと非常にやっかいです。たかだか5km先の取引先を訪問するのに、往復で3時間かかることもあります。ジャカルタでは物理的距離と時間的距離が違うんですよ。

土肥さんの自宅近くにある日本料理店が集まるブロックM

住居選びにも同じことが言えます。職場との位置関係という物理的距離だけでなく、通勤ルートも慎重に考えなければなりません。

選べる物件も限られていますので、現地の交通事情を踏まえてプロにアドバイスをもらったほうがよいでしょう。

休日の過ごし方について教えてください

大きく分けると、「旅行」、「スポーツ」、「勉強」の3つに時間を使っています。赴任してからASEAN10カ国はすべて訪問しました。来月は東ティモールに行く予定です。東南アジアはLCC(格安航空会社)が豊富で、日本よりも手軽に各地にアクセスできるというメリットがあります。

国内のお気に入りは、ベタですがバリ島ですね。他国だと、ラオスのルアンパバーンやネパールのポカラ。富山出身なので山のある風景が好きです。田舎独特のゆるさにノスタルジーを感じます。(笑)

バリ島ウブド

選ばれる企業になることが大事

これから赴任予定の方にメッセージをお願いします。

日本のやり方が正しくてインドネシアは間違っている。このような、「自分が上で相手が下」という考え方は持たないほうがよいでしょう。私たちはあくまで外国人として働かせてもらっている立場。上下関係ではなく、インドネシアの発展に貢献させていただいている、という謙虚な立場で取り組むべきです。

雇用者と被雇用者、会社と個人の関係性が最も良い例でしょう。新卒一括採用や年功序列などの日本的な雇用形態を絶対善とし、押し付けるのは間違いです。雇用者である企業のほうが選ばれる立場だという認識を持つ必要があります。自社に来てもらいたい人から、選ばれる企業になることが大事なのです。

採用前も、採用してからも、仕事の内容、期待していること、その先に何があるのか、どんなベネフィットがあるのかを明示し、相手を納得させられるよう言葉を尽くしてください。それができればインドネシア人スタッフと良い関係性を作れるはずです。

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