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ヤンゴン在住日本人が教えるミャンマーの食事事情

実際に海外で暮らすことになっても、その土地の人々の普段の暮らしはなかなかうかがい知れないものです。例えば食事。ローカルの人々が、1日3食どんなものを食べているか、知っていますか?今回は、ミャンマーの家庭の食卓事情をレポート。ミャンマーの人たちが、朝、昼、夜に何をどう食べているのかみてみましょう。

ミャンマーの朝ごはん、定番は麺料理

ミャンマーの朝食1.定番はナマズ味の麺料理「モヒンガー」

ミャンマーの朝食の定番メニュー、モヒンガー。注文に応じて麺にスープをかけているところ

ミャンマーの朝食といえば、なんといっても「モヒンガー」(記事タイトル下)。そうめんのような細い米麺にバナナの茎と玉ねぎ、丸ごとのナマズなどからとったスープをかけて食べる麺料理です。このモヒンガーにつきものなのは豆の掻き揚げ天ぷら。パリパリの円盤状に揚げた天ぷらを割り入れ、食べているうちにスープに浸ってフニフニになっていく食感の変化を楽しみます。

ミャンマーの朝食2.オンノウカオスエ

オンノウカオスエはタイ料理のカオソーイによく似た料理

モヒンガーと並んで朝の定番麺となっているのはオンノウカオスエ。小麦麺にココナッツミルク風味のトロトロスープをかけていただきます。ココナッツミルクは足が速いため、早朝から販売し始めて日が高くなる9時頃にはどこの店も売り切ってしまうといい、まさに朝しか食べられない朝食麺といえます。

ミャンマーの朝、麺屋台の様子

こうした麺料理は、スープを作るのに手間がかかることもあり家庭ではあまり作りません。家族で食べに行くか、買って持ち帰って家で食べる人がほとんど。住宅街では朝だけ路上に出る麺屋台で家族の人数分のスープを鍋に、麺や天ぷらをビニール袋に入れてもらう人の姿をよく見かけます。

ミャンマーの定番朝ごはん3.豆ご飯

ナンに似たパンはインドの影響。これに茹でた豆をのせて食べる

朝早くからオープンしている大衆食堂で麺料理とともに目立つのは、ご飯と茹で豆を油で和えた豆ご飯。同じく茹でた豆をインド風のナンにのせて食べている人もいます。

朝だけ市場で売られる茹で豆

とにかくミャンマー人は豆が大好き。とりわけ朝ごはんに豆を食べる人が多いのです。朝だけ市場に立つ、茹で豆や豆スープを売る店も少なくありません。

以上、ミャンマーの定番朝食メニューを紹介しました。しかし、単身者は別にして、ミャンマーの家庭では朝食を外で食べる、または調達する家庭はあくまでも少数派です。たいていは前日のおかずの残りや、仕事先にもっていくお弁当のおかずを朝も食べたり、といった家庭が多いようです。

ミャンマーの人は外食を好まず。ランチはお弁当持参が主流

実は、ミャンマーは近隣アジア諸国の人びとに比べ、外食をあまり好みません。理由は諸説ありますが、仏教では「食事はもてなすものでお金を取るものではない」という考えが強いからという説が有力です。そのため料理でお金を取るレストランは、ミャンマー料理ではなく中華料理やタイ料理などが主流です。

このミャンマーの人々が外食を好まない傾向はオフィスでの昼食に顕著です。弁当持参率がとても高いのです。


ミャンマーでよくみかけるお弁当

ミャンマーの人が愛用するのは段重ねのアルミ製弁当箱。1番下にご飯、2番目に煮込み料理、3番目に和え物やデザートと分けて入れています。白いご飯にカレーのような煮込み料理や野菜の和え物をのせて食べるスタイルがミャンマー流なのです。お昼時になると、持参したお弁当を広げる従業員たちの光景があちこちで繰り広げられます。

仕立て店の店頭でお弁当を広げ食べるミャンマー人スタッフ

会社によっては炊き立てのご飯を用意してくれるところもあり、その場合は各自がおかずだけを持参します。ローカル企業ではオフィスでお手伝いさんを雇い、昼食をすべて用意してくれる場合もあるようです。日本人駐在員の中には、オフィスで用意される昼食を他のスタッフと共にとることで、親睦を図っている人もいます。まさに「同じ釜の飯を食う」方式ですね。

種類豊富でバラエティに富むミャンマーのおやつ

ミャンマーの食文化では、おやつとなるスナック類が豊富なのも特徴のひとつです。昔ミャンマーでは1日2食だったため、朝食と夕食の間にちょっとつまめる食べ物が充実したのかもしれません。

インヤー湖畔の天ぷら屋台は今も人気

おやつに人気なのはヒョウタンの天ぷら。今ではスナックとしてすっかり定着しましたが、現在40歳から50歳くらいの人たちが学生だった頃に大流行したのが始まりといい、「ヒョウタンの天ぷらは青春の味」と語る人もいます。今でも、流行の震源地だったインヤー湖畔の公園には天ぷら屋台が建ち並んでいます。

ペーピャーアサート。中にはスパイシーなタレで和えたキャベツの千切りが

見た目で日本人の興味を惹くのは「ペーピャーアサート」というスナックでしょう。揚げた豆腐にキャベツサラダを挟んであり、ぱっと見はまるで稲荷寿司です。

また、サモサや豚まんも定番おやつ。ミャンマーはインドと中国に挟まれているだけあり、おやつにもこれら2大大国の影響が見て取れるのが興味深いところです。

おかずもスープもみんな一緒に食べる。ミャンマーの夜ごはん

日本と同じで、3食の中でもっとも大切なのが夕食です。ご飯が入った皿を各自の前に置き、煮込み料理とサラダなど数品をテーブルに並べ、みんなで取り分けて食べるのがミャンマーの一般家庭のスタイル。たいていの場合、少なくとも1品は肉料理(鶏、魚、卵料理を含む)が入ります。


ミャンマーの家庭料理。テーブルに並べて、取り分けて食べる

ミャンマー人は仲間や家族の和をとても大切にするので、メインとなる肉料理の肉は、家族全員に行き渡るように気を配るのがマナーです。
外国人がこうした席に招かれて戸惑うのはスープ。こちらも全員分が大きなボールに入っていてスプーンもひとつしかなく、みんなで回し飲みするんです。このスタイルに外国人が抵抗あることを知るミャンマー人がその席にいると、最初に飲むようすすめてくれることがよくあります。本当に気遣いに長けた国民性だと感じ入るのは、まさにこうした時です。

ミャンマーの食文化も変化の時

先に書いたように、ミャンマーは外食をあまり好みませんが、それもこの数年で大きく変わってきました。タイや中国の影響で鍋料理やバーべキューの人気が高まり、休日の食事をこうした店で楽しむ人たちも増えています。書店の料理本コーナーにも西洋料理や日本料理のレシピ本も並ぶようになってきており、今ミャンマーの食文化は、大きな変化の時を迎えているのかもしれません。

海外の食事事情を知ることは、その土地の文化や歴史を知ることにつながります。ミャンマーの食卓事情を知ることで、ミャンマーの人々とのコミュニケーションもより深まるでしょう。

板坂真季(Itasaka Maki)

日本でのフリーライターを経て中国の上海、ベトナムのハノイで計7年間、現地フリーペーパーの編集に従事。日本の雑誌、書籍、webマガジンなどへも多数寄稿し、各種ガイドブックの編集・執筆・撮影にも関与。日本の雑誌のコーディネートや企業の市場調査などの経験もあり。ヤンゴン在住5年目。

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