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ベトナムで謎のマークが大流行!? 真相はカリスマDJとコピー品

FASHION ベトナム 2017.11.30

今回のナビゲーター:ネルソン水嶋(Nelson Mizushima)さん

1984年、大阪出身、現在はベトナムのホーチミン市を拠点として活動するライター/ブロガー。デイリーポータルZやネタりかなどのWEBメディアを中心に、現地での取材と、海外在住者ならではの考察を強みとした記事を執筆中。学生のときに広告クリエイターに憧れ、挫折したあとSEとして都内で5年働き、ベトナム旅行中に現地で働く日本人に誘われて移住した。

ベトナムではバイク通勤中に流行りを知る

こんにちは!ベトナム在住ライターのネルソン水嶋です。
どうしてそんなギャングみたいな格好をしているのか?いいえ、違うんです。

これがベトナムでバイクを走らせるときの装い、言ってみれば正装です。

騒がしいクラクションだけはどうにもなりませんが、充満する排気ガスとまばゆい直射日光を防ぐため、顔面はこの状態に。これはまだマシな方で、日焼けを気にする女性などはベージュの厚手のタイツを両手両足にはめて(ストッキングとは違います)、ほっかむり状態になり、完全防備で臨みます。

目・耳・鼻の三重苦通勤!ですが、ひとつだけ楽しみがあります。それは…流行チェック!

通勤中の電車で、同じデザインのバッグやアクセサリーがしばしば視界に入り、「これよく見るな」「流行ってるんだな」と思うことはありませんか?これがベトナムではバイク通勤で起こります。それが楽しみ、いや、楽しめなきゃやってられないと言ってもいいのですが、このところ「やけに目につくなぁ」というものがあったのです!それがこれ。

ベトナムで「W」と「ヘ」を組み合わせたマークが大流行!?

えーっと…「W」と「ヘ」…??
「W」と「ヘ」を重ねたようなこのマーク、一体なに?これがひとつふたつだけならまだしも、私が住むホーチミン市の至るところで見かけます。ジャケットだったり、バッグだったり、10~20代くらいの若い人が身につけているようです。

いつも不意に見かけるのでなかなか上手く撮れませんが、これもよく見ると「W」と「ヘ」。

旅行先にいた、地方の若者も身につけていました。

そんなにこのデザインは、ホーチミン市の若者たちにとって「ツボ」なのか?まさか、本当に「W」と「ヘ」だったりするのか!?
考えれば考えるほど分からない…。これはなんとしてでも真実を突き止めたくなってきたぞ!

そこでやって来ました、「ホーチミン市の銀座」ことグエンチャイ通り

車やバイクが往来しているので見逃しやすいのですが、よく見るとここは有名ブランドショップや個人店などのアパレルショップの密集エリア。ガイドブックなどではホーチミン市のブランドショップ通りとしてドンコイ通りが有名で、ルイ・ヴィトンやオメガなどの貴金属類が中心的。こちらはコンバースやベトナム版ユニクロとも言える「CANIFA」などのアパレルショップが並んでいます。

では、この写真を持って…聞き込み開始ー!

筆者「こういう『W』と『ヘ』のマークが入った服を探してるのですが…」
店員「知らないねぇ
筆者「あれ

筆者「『W』と『ヘ』のマークの…」
店員「知らないなぁ
筆者「あれれー

このあとも…
店員1「知らない
店員2「見たことない
店員3「流行ってんのコレ?

いや!何言ってんだ!実際流行ってんじゃねぇか!

結局グエンチャイ通りでは手がかりが掴めず、バックパッカー街近くのウィークエンドマーケットへと移動。

ここは日本で言うフリーマーケットのようなものですが、中古品は少ない方で、新品が多い。縫い子が多く、かつ国民の1/3がFacebook利用者というSNS好きのベトナムでは、20~30代の若手デザイナーたちがデザインのみならず、自ら生産の手配やプロモーションまで手がけているからです。グエンチャイ通りに比べて流行感度の高い若者たちが集まるこの場所なら、手がかりが掴めるはず…!

店員「あー、知ってるよ
筆者「おぉ、いきなり!やったー!
店員「アラン・ウォーカーでしょ?」
筆者「へ、なにそれ??」
店員「え、知らずに探してたの!?世界中で超人気のDJだよ!」

©Toresetre

アラン・ウォーカーは、ノルウェーを中心に活動するDJで音楽プロデューサー。20歳の若さにして(執筆時点で)、彼がつくった楽曲のMVはYouTubeにて億単位で再生され、世界各地で海外公演をしています。昨年にはホーチミン市に、今年はハノイに来ていたとのこと。謎のマークは、アランの「A」とウォーカーの「W」をかけ合わせた、彼を象徴するブランドロゴだった!という訳ですね。

世界中でヒットした「Faded」、再生回数はなんと13億

ベトナムには「ZingMP3」といった音楽共有サイトがあり、若者向けのカフェではしょっちゅうBGMとして洋楽が流れ、国内外の流行曲はそこで情報を仕入れられるのだという。ベトナムは2015年に、YouTubeの視聴時間が世界TOP10入りしたほどで、流行に敏感な傾向があると言えるのかもしれません。

実際に、周りの20代のベトナム人の友人3人ほどに聞いてみたところ、全員がアラン・ウォーカーの存在を知っていたどころか、むしろ「知ってて当たり前でしょ?」という反応でした。最初に聞いたお店の人たちは、おじさんおばさんが多かったから知らなかったのかなぁ。

なるほど、正体は分かった。が、もうひとつ、流行した背景としてある仮説がある
それを確かめるためにも現物を手に入れたいのだが…。

筆者「ロゴ入りグッズ、このお店でも扱ってるの?」
店員「いや、ないよ、もう古いよ
筆者「えー、古いの!?」

ホーチミン市で売っているお店はもうない、と断言される!それならばと、インターネットで検索すると…。

ハノイ(ベトナムの首都です)で、あった…!!
見たところ、店頭販売はしていないオンラインショップらしい。行ってみるか。

アラン・ウォーカーのフォロワーは「安上がり」?流行の陰にはコピー品

ベトナムの下町らしい雑多な道を抜けて…

目的の番地に行くと…

大量の!

ロゴ入りグッズが…!!
話を聞いてみよう。
筆者「ここにはどういうものが売られているの?」
店員「帽子やパーカー、バッグやズボン…5種類くらいあるね!」

この通り!
筆者「…正直なところ、公式グッズ??
店員「公式?いや、去年ホーチミン市で開催された、アラン・ウォーカーの海外公演に合わせてつくったんだよ。着て行きたいというファンも多いだろうから、工場にデザインを持って行ってね

やはりか…!さきほどの疑問は解消されました、やはりこれらは、コピー品で間違いない

バーコードも調べてみましたが、商品自体が存在せず
ベトナムは日本に比べると版権の意識は低め。観光客向けの市場を歩いていても、店員に「スーパーコピーだよ!」と高級時計のニセモノを見せられることがしばしばです。なので、なにかしら流行の兆しが見えると、「このロゴを入れると商品が売れるぞ!」と、すぐにコピー品が出回るという展開が当たり前なんですよね。

ちなみにコピー品の中での人気ブランドは王道のロレックス。

スポーツブランドはとくにコピー品が大量に売られている。
あくまで私の経験に基づけば、オリジナルの半値以下なら高確率でニセモノです。

今回の調査をまとめるとー、
■「W」と「ヘ」は世界的人気DJアラン・ウォーカーのブランディングロゴ
■昨年はホーチミン市に、今年にはハノイで本人が公演しに来ていた
■ベトナムの若者は、Zing mp3、カフェのBGM、YouTubeなどで流行りの情報を仕入れる
■何かしらアパレルグッズが流行ると、市場にはそのコピー品が大量に出回る
■アラン・ウォーカーのロゴ入りアイテム、少なくともホーチミン市ではもう流行っていない…

日本人の感覚からするとビックリかもしれませんが、その我々のモラルの基準もまた日本で培われてきたものなので、少なくとも一介の在住外国人である私がどうこうと言うつもりはまったくありません。ただ、ベトナムの市場でブランド品が売られているからといって、まずはそれがすべて本物であるとは信じない方がいいでしょう。

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