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パブストリートに取って変わる? 新たなナイトスポット、コンテナマーケット

今回のナビゲーター:池内桃子(Ikeuchi Momoko)さん

カンボジア・シェムリアップ在住。大学時代、地元福岡で現地のサーカス団「PHARE/ファー」に出会ったのを機にこの国に惚れ込み、2012年に移住。現在は同団体で観客誘致の仕事をしながら、旅行系ウェブサイトで現地レポーターとして執筆中。観光名所からローカルに人気のスポットまで幅広くカバーし、「アンコールワットだけじゃないカンボジアの楽しみ方」を伝えている。

突如現れた謎のコンテナーの数々

ここ何か月か通勤途中、目に入って気になっていた場所があります。それは貨物用のコンテナ! 内地で港もないシェムリアップの町にどうして?それもかなり広い土地にコンテナがゴロゴロと集まっています。こんなところにコンテナを集めて一体何になるんだろう…?なんだか町になじまない光景です。

何か新しいものを見かけたときは、フェイスブックで検索!どれどれ…

containerと一言入れるだけでこんなにもそれらしき検索結果にヒット。とりあえず一番に上がってきたページをクリックしてみると…

おっ、写真が出てきた。これは、見るからに…クラブ? コンテナ本来の使用用途や外観からは結びつかないけど…。これがコンテナが集められた場所の正体なんでしょうか?

シェムリアップの新しいナイトスポットらしい!

その後、フェイスブックで検索を続け、同僚にも話を聞いてみたところ、コンテナを店舗として使った、新しいナイトスポットだということが判明! 聞くところによると、プノンペンではすでに話題の場所として若い人たちを中心に毎晩賑わっているんだとか。

▼プノンペンポストYouTubeチャンネルより

ナイトスポットといえばパブストリートだが…

シェムリアップのナイトスポットといえば、なんといってもパブストリート! 2007年から少しずつ発展を遂げて現在の規模になったパブストリートは、その名の通り、バーやレストラン、クラブなどお酒が飲める店を中心に構成されているエリア。他にも土産店やマッサージなども多く並ぶため、夜の観光の定番コースになっています。観光客に交じって在住外国人やカンボジアの若者たちも多く見られます。

シェムリアップ唯一のナイトスポットがこれだけの人で常に賑わっているのにかかわらず、似たような場所を新しく作るなんて、かなり強気に出ていると見ました! 定番のパブストリートに取って代わる何か目新しいものがあるんだろうか…? 百聞は一見に如かず、これは行って実際に見てみるのがよさそう。

すでに市内に5か所も!

地元のことはカンボジア人に聞くのが一番、ということで同僚にさらに聞いてみると、シェムリアップにすでに5か所もコンテナスポットがあることがわかりました。カンボジア人はクメール語で「プサーコンテナ」、プサー=市場、「コンテナマーケット」と呼んでいるようです。この小さい町にもう5か所も存在していたとは…。

2017年12月現在シェムリアップで確認できるのは、この5か所のコンテナマーケットです。
1. Palm Container Night Market
2. Temple Container Pub Zone
3. Container Night Market
4. Box Ville
5. Siem Reap Container Night Market & Pub Street

高く掲げたネオンは光るものの…。

まずは空港に向かう途中の6号線にあるらしいBox Villeを目指しました。たまたまぐっと気温が落ちて冷え込んでいた夜のシェムリアップを、震えながらバイクで走ること15分弱…。ようやく着いたと思ったら、開いてない(T_T)

テナント募集の垂れ幕があるものの、人気のない薄暗さにあるコンテナはまるで廃墟のよう…。気を取り直して次へ。通勤途中に見かけた別のコンテナマーケットへと向かいました。

Siem Reap Container Night Market & Pub Street

アンコール・ワットへ向かう方面にあるのが、「シェムリアップコンテナナイトマーケット&パブストリート」です。そのまんまのネーミングですね。パブストリート、と言っている辺り、元祖パブストリートへ真正面から勝負を挑んでいるような潔さを感じる…といえば聞こえがいいですが、名前まで取り入れちゃっていいんでしょうか。

でもネオンが張り巡らされていて、賑わいが期待できそうです!と思ったのも、着いてほんの1,2分のこと…これって営業中?

コンテナを大胆に配置したゲートを過ぎて歩いてみると、開店休業状態、というか、空っぽのコンテナがかなり目立ちます。かなり広い土地なんですが、通りによってはまったく店が入っていないので薄暗く、ここも先のBox Ville同じく廃墟のよう。お客さんがいるのに、ドリルで火花を散らしている作業員のお兄さんがいたり。「パブストリート」の名とはほど遠い光景です…。

全体の準備が終わってなくても開けちゃうなんてカンボジアらしいな…と感心したくなるような、途方に暮れるような気持ちできょろきょろしながら歩いていると、知り合いがバーカウンターに立っているのを発見!!

エリックさんに案内してもらった!

仕事を通じて知り合った、カンボジア人の通称エリックさん。コンテナマーケットで自分のバーを12月にオープンさせたばかりの彼は、普段は某ホテルに勤めています。うれしくなって声をかけると、「お~モモコ!」と温かく迎えてくれたので、さっそく飲みながら話を聞いてみることに。

ちなみに、ビールなのに氷を入れて飲むのがカンボジア流。冷蔵庫が普及していなかったときの名残りなんでしょうが、ローカル店では冷えたビールが出てきても、たいてい氷とグラスが一緒に出されます。

ちょっとしたカンボジアンドリーム?

ホテルで働きながらお店を始めたエリックさん。稼ぎに困っているわけではないようですが...。

「将来は自分で買った土地に家を建てて、家族みんなで集まって暮らせるようにしたいんだ」と、サイドビジネスを始めた理由を明かしてくれました。本業で忙しいときは、甥っ子二人が率先して店を仕切っていますが、エリックさんも率先して店に立つようにしています。ミラー風のデコレーションは自分で作ったんだとか。

「このマーケットのコンテナ全部が営業を始めるまでにはあと半年くらいかかると思ってるんだ。でもその時は、第2のパブストリートって言われるくらい人気の出る場所になると思ってる。町の中心からもそんなに遠くないしね。他にもコンテナの場所はあるけど、ここに一番ポテンシャルを感じたんだ」とエリックさん。

話を聞きながら勝手にカンボジアンドリーム、なんて言葉が頭に思い浮かびます。オーナーひとり一人の想いが詰まった場所なのかもしれないな、と。コンテナマーケットへの見方が飲み屋街以上に思えてきました。

来る前は、どのコンテナスポットも似たり寄ったりだろうし、好立地にあるわけでもないしと、特別ここに来たくなる理由が見当たらなかったのですが、いざ来てみると、そんなに悪くないのでは?と感じている自分にびっくりです。

というのも、元祖パブストリートに比べると人でごった返してないし、将来客が増えても通路が広いのでゆったり歩けそうだし、何より店の数が多い!半屋外なので、飲み屋にありがちな閉塞感もほとんどなく、家族連れでも抵抗なく来られそうな感じがします。

他のお客さんはコンテナーマーケットについてどう思っているのか気になったので、エリックさんの店にいた男性に聞いてみました。
「友達(=エリックさん)がここをやってるから、来るようになったんだ。やっぱり顔なじみのいるところは落ち着くよね。まぁあとは単純に新しい場所だから来たくなるっていうのもあるかな。」とのこと。
飲めるビールはどこでも同じ。でもやっぱり楽しく時間が過ごせるのは、友達のおかげ。そして、新鮮な気持ちになれる場所だということでしょうか。

後日同僚にも聞いてみたところ、若者に人気の理由はコンサートにあるんじゃないかということでした。町にある5か所のコンテナーはこぞって、有名なポップスターのライブコンサートを開いています。

コンサートについて力の入れ具合がわかるのがこちらの写真↓ 
(Siemreap Container Night Market and Pub Street の公式Facebookページより)

2017年12月1日から3日に行われたコンサートに出演した歌手たちの看板広告になっていた写真です。クメールポップシンガーにさほど詳しくない私でも顔と名前がわかる歌手がちらほら。…ということからどれだけ有名な人たちを集めたことが伝わるでしょうか。

不定期のイベントではなく、月に2,3回は有名な歌手がここまでやって来てステージに上がります。シェムリアップで有名な歌手のコンサートがこれほど頻繁に開かれることは過去になかったので、地元の人たちは喜んでいるようです。

グラスのビールもほどよく減ってきたころ、「僕の友達もここで店を開けたんだよ」とエリックさんがいうので、その友達のバーへも案内してもらうことに。

「ここだよ」と立ち止まったのは、お友達のパニャさんが切り盛りするお店。パニャさんは友達と二人でここを始めたんだそう。お客さんがいなくて手持ち無沙汰のようでした。

「通りごとに、バー、レストラン、土産もの、ってどんな店が入ることになるかテーマがちゃんと決められてるんだよ。」とエリックさん。

なるほど、それで「パブストリート」なのかぁ。

どんなお店が入っているのか?

町の北方面60号線沿いにある、「Palm Container Night Market」にも行ってみたので(数少ない)オープン済みのお店をここでちらっとご紹介。

飲み屋以外に空いていたのは、アパレルショップや、

カンボジア人が大好きなすっぱいおやつ「マチュー」を売るお店。
マチューとは、青いマンゴーやバナナなどの果物類や、まだ若くてやわらかい木の実などを酢漬けにした食べ物で、路肩で瓶詰めにしたものをそのまま売っていたり、自転車で売り歩いているのを良く見かけたりします。

中にはエステティックコーナーも!?(ここで施術する勇気のある人がいるんだろうか…)

他にもオールドマーケット周辺でも見られるような土産物店や、未完成のコンビニのような空間も見られました。
エリックさんの予想する6か月後には、今空っぽのコンテナにどんな店が入るんでしょうか。私が足を運んだ時点では3割ほどの開店状態だったので、お客もまばら、ほとんどがカンボジア人で、外国人を数人見かけた程度でした。

元祖パブストリートが観光客や在住外国人を狙っているのに対し、コンテナーマーケットは完全にローカルをターゲットにしたビジネスモデルなのが伺えます。

コンテナマーケットの今後の展開に期待

コンテナマーケットの魅力
・ローカルな雰囲気を楽しむのに持って来いの場所
・ビールなどの値段はそれほど高くない
(元祖パブストリート同様、生ジョッキ50セントの店もあり)
・パブストリートほどごった返していない

記事を書いたタイミングでは開いているコンテナショップは少数でしたが、今後どんな風に盛り上がっていくのか気になるところです。流行に敏感で新しい物好きのカンボジア人で賑わうコンテナーマーケット。

一時の人気に留まらず、これを定着させることができるのか。5か所あるすべてのマーケットが、競合せず存続していくのか。これからが見物です。カンボジア人や在住外国人はいつものパブストリートから気分転換に、観光客はローカルな雰囲気に浸ってみるのにいいスポットになるかもしれません。

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