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高齢化が進むタイに進出―他企業に負けない人材育成に励む

INTERVIEW タイ 2017.09.21

3カ月に一度、タイ人スタッフ全員と個別面談を行い、社内の問題点を改善

しっかりとタイ人スタッフとコミュニケーションを取り、風通しの良い職場を作る

——ではタイ人スタッフの良い面はどういった点でしょうか?

良い面は、日本人よりも素直な印象がありますね。車椅子の商品説明をしていると、日本人スタッフは普通に聞いているだけの印象ですが、タイ人は見てわかるほど真剣に聞いてくれるんです。あと、タイ人スタッフは言われたことをキチンとやってくれますね。

言葉の壁に臆せず、自ら進んでタイ人社員と会話をする

——タイ人は「すぐに転職したがる」と聞きますが、御社での離職率は?

他に比べて離職率は低い方だと思います。理由の一つとして、3カ月に一度、タイ人スタッフ全員と個別面談していることがあると思います。仕事への不満などを私に話してもらうのですが、業務上の問題を言う者もいれば、他スタッフへの不満を聞くこともありますね(笑)不満などを私に言ってもらうことで、従業員のストレスを軽減、問題点を改善し、よりよい職場になるように努めています。

もう1点は、私が直接面接していることもあるでしょう。無意識に性格が合いそうなスタッフを選んでいるのかもしれませんね。

バンコクのオフィス内にも車椅子が並ぶ(写真左)オフィスの外観(写真右)

長く続いているスタッフたちにも支えられ、MATSUNAGAを立ち上げて今年で丸3年が経ちました。異国で事業を進めていく上で戸惑ったこともあったと言いますが、それらすべてが良い経験になっているようです。

文化も違う、言葉も通じない国で仕事をすることが大きな経験となる

早矢仕さんの武器は「セールストーク」。だが、言葉が通じないタイではその武器が使えない

——タイの商習慣で戸惑ったことなどありましたか?

タイ人の富裕層に特に多いのですが、注文後「すぐに持ってきて欲しい」と言われることです。「取り寄せのため2日間かかるのでお待ち下さい」と説明しても、「すぐに欲しい」の一点張り。持ってこれないのならキャンセルすると言うお客様もいるので、今では多めに在庫を抱えるようにし、すぐに納品できる体制を整えています。

——日本とはまったく違う土俵で仕事をできることは、いい経験になりますよね。

さきほどもいいましたが、日本は1970年に高齢化社会に入っていて、私が入社するころにはある程度のシェアを獲得していました。

ところがタイではゼロからのスタート。海外でゼロから始めることができた今回の経験は大きいです。文化も違う、言葉も通じない国で仕事をすることも、大きな経験になっていると思います。私は10年以上営業マンをやってきたこともあり、「セールストーク」が一番の武器です。ところがタイだとその武器がほとんど使えない(笑)だからこそ、言葉の代わりになる武器をいろいろと考えるようになりました。これもいい経験です。

——これからの夢や、具体的な目標などがあれば教えてください。

タイの車椅子業界はローカルの企業だけではなく、日本、中国、ヨーロッパ、台湾が進出しています。今は特に台湾の企業が強い。私は駐在で赴任しているので、いつかは帰任しなければなりません。私がいなくなった後、台湾などの企業と戦えるスタッフを育てることが、タイにおいて私の最大の責務だと感じています。

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