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出張者が知っておくべきフィリピンのインフラ事情

東南アジアではインドネシアのジャカルタ、タイのバンコクに並んで渋滞が深刻化しているフィリピンの首都マニラ。歴代政権はこれまで、渋滞解消に向けた対策を次々と打ち出してきましたが、それほどの効果は見られません。そんなフィリピンのインフラ事情について現状を報告します。

経済損失は1日約50億円!?

フィリピンの首都マニラは、インドネシアの首都ジャカルタ、タイの首都バンコクと並んで交通渋滞が慢性化しています。この背景には、都市部における人口過密化の影響があります。マニラの人口は1990年に790万人でしたが、20年後の2010年には約1200万人へと膨れ上がり、これに伴って走行車両も増えました。

国際協力機構(JICA)の調査によると、渋滞が引き起こす経済的損失は1日当たり24億ペソ(約50億円)と推計され、フィリピンの国際競争力を著しく低下させる要因となってきました。歴代政権はこれまで、車両番号規制などの渋滞緩和策を次々と打ち出してきましたが、目に見える効果が出ていないのが現状です。

渋滞が発生しやすい主要幹線道

エドサ通り

マニラを南北に走る最も大きな幹線道は「エドサ通り」と呼ばれ、首都圏の大動脈的な役割を果たしています。

南部は在フィリピン日本国大使館が建つパサイ市、北部はフィリピンの中央政府省庁が集まるケソン市を結び、その中間に日系企業が集中するマカティ市があります。このため、仕事の関係でエドサ通りを利用する駐在員も少なくありません。特に通勤ラッシュの時間帯、地方への帰省者が多くなる金曜夕刻時に利用する場合、「車が全く動かない」大渋滞に陥ることもあります。

このほか、マニラ湾に沿うロハス通り、マカティ市の高層ビル群を走るヒルプヤット通りなどもひどい渋滞で有名な幹線道です。マニラ空港周辺の道路も渋滞に陥りやすく、空港と都市部を結ぶ鉄道が走っていないため、空港周辺も渋滞に陥りやすく、フライト時間にはかなりの余裕を持って動くことをおすすめします。

フィリピンの庶民の足「ジプニー」とは

ジプニー

フィリピン庶民にとって代表的な公共交通機関は、「ジプニー」と呼ばれる乗り合いタクシーです。初乗り料金が約8ペソ(約18円)で、バス停のように決まった停留所がなく、降車時は自己申告制のため、土地勘のない外国人には乗りこなすのが難しいかもしれません。

最大20人程度まで収容でき、杖をついたおばあちゃんから赤ん坊まで老若男女問わず、みんなが肩を寄せ合うようにして乗っているのが特徴です。このほか庶民に利用されているのは、客席が横付けされたオートバイ「トライシクル」、同じく客席が横付けされた自転車「ペディキャブ」などがあり、短距離や路地などを走る際に利便性を発揮しますが、渋滞を引き起こす要因にもなっています。

フィリピンにも地下鉄事業が始動

地下鉄が整備されているバンコク、現在、建設中のジャカルタに追随するように、マニラでも地下鉄事業が始動しました。2019年に着工し、25年の開業を予定しています。首都圏北部のケソン市から南部のタギッグ市までの約25キロを結び、1日当たり数十万人の乗客を運ぶ計画です。

もっとも、地下鉄が開業すれば渋滞が一朝一夕に解消するほど簡単ではありません。大雨が降った時には至る所で洪水が発生し、渋滞がさらにひどくなるというインフラ事情もあります。

終わりに

渋滞に巻き込まれないようにするためには、いつ、どこで渋滞が起きやすいのかを把握して行動し、仮に巻き込まれても諦めるぐらいのおおらかさを持つことが、フィリピンでビジネスをする上での処世術かもしれません。

水谷竹秀(Mizutani Takehide)

ノンフィクションライター。1975年、三重県生まれ。上智大学外国語学部卒。新聞記者、カメラマンを経てフリーに。現在、フィリピンと日本を拠点に活動し、月刊誌や週刊誌に寄稿。2011年『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』(集英社)など。

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